2013年3月28日木曜日

久元先生のレッスンその2

本番35日前の3月25日は、ピアノ協奏曲を弾く榎本祥子さんと一緒に久元先生の2回目のレッスンに伺いました。前回、デジカメを持たずに行って悔しい思いをしたので、今回は撮影してきました。手前はスタインウェイ、奥がベーゼンドルファー。じつに豪華な稽古場です。あともう1台、リストの愛したピアノ、エラールもいらっしゃいます。本当はさらにショパンの愛したプレイエルもいるのですが、この日は病院行だったそうで不在でした。スタインウェイに榎本さんが座り、ベーゼンドルファーには久元先生。まずは一回、通してみます。前回の稽古がずいぶん生きている演奏になっています。榎本さん、頑張りました。でもね、久元先生のリクエストはまだまだ続きます。ハードルは上がるばかり。少し煮詰まったところで、小学二年生でピアノからリタイアした私が偉そうにアドバイス。「音は真似なくていい!形を盗むんだ!形から行け!」演出家の目で先生の演奏を見ていると、どうも大切なのは手首の柔らかさと腕や身体の使い方にあるようなのです。久元先生が、女性なのに一瞬のきらめくような力強さが表現できるのか。先生の場合、指先に力が入るのはほんの一瞬で、手はいつも柔らかく春風のようにふわふわ動くのです。緊張と弛緩、剛と柔がじつに巧みに使い分けられているのです。これだ!これを真似るのだ!「音なんか間違えていいから、とにかくあの形を真似てやってみて」榎本祥子さんも懸命に励みます。最後の通しは、もちろんまだまだの箇所もあったけど、先生と十分に切り結ぶシーンもあり、なかなか手ごたえのある稽古となりました。気づけばあっと言う間の2時間経過。来月21日のオケ合わせが楽しみです。

スタインウェイ様とベーゼン様

稽古は真剣勝負!

あっと言う間の2時間でした

2013年3月27日水曜日

杉山先生登場!

本番36日前の3月24日、いよいよオーケストラの稽古に杉山先生がおいでになりました。先生は東京フィルハーモニー交響楽団の首席クラリネット奏者。そんな素晴らしい方がどうしてガレリア座管弦楽団のトレーナーなんでしょう。その不可思議さの理由はともかく、先生はその優しく温厚なお人柄のなかに、音楽への愛情と情熱をいっぱい詰めて、よろよろ演奏しているオーケストラを輝けるステージへと導いてくださいます。今回の公演のように古今東西のオペラ、オペレッタが集合していると、どんなプロの方でも指導ができるかというと無理な話。新国立劇場のオーケストラピットにもっとも多く入っている東京フィルだからこそ、豊富な経験が財産となって私たちに届けられるのです。ありがたい話で。この日の稽古はまず、4人の管楽器ソリストによる華麗な協奏交響曲から。ガレリア座では絶対オペラをやらないと私が宣言しているモーツァルトの作曲。指揮者を囲んで、オーボエは当団首席の西野さん、ファゴットは同じく当団首席の服部さん。二人ともガレリア座木管陣の屋台骨を長年支えてくれたプレーヤーです。そしてクラリネットは杉山先生。ホルンは本番を吹くペーター・ドルフマイヤーに代わって当団ホルニストの辻さんが代役を務めてくれました。西野、服部の二人はすでに先生からレッスンを受けてきただけに、なかなか頑張った音を出していました。が、これを支えるオケが重い。とてもモーツァルトの軽やかさに届かない。そこを杉山先生はとても優しく、本当に優しいお言葉であっちをつついたり、こっちをつついたり。とにかく各パートをまんべんなくテコ入れして徐々にモーツァルトらしい表情に近づけていくのです。その修正の仕方は本当に職人の技。聞いているとそれが手に取るようにわかるのです。いつしかガレリア座のモーツァルトもだいぶにこやかな表情へと変わっていきました。それから、第3部で杉山先生とも共演する「カヴァレリア」と「タンホイザー」。オケの難所も先生の我慢強いご指導で何とかクリア。最後は先生もオケのなかに入り、一緒に演奏してくださいました。先生の音楽愛をひしひしと感じつつ、あと、1か月! 頑張らねばと決意を新たにいたしました。

杉山先生を交えてのカルテット

クラリネット杉山先生、ホルン辻

オーボエ西野、ファゴット服部

先生もオケに加わって

2013年3月19日火曜日

6時間30分のマラソン強化練

翌17日は合宿がわりの強化練習が組まれました。会場は座の合宿やGPなどでお世話になっている埼玉県民活動センター、略して“けんかつ”。歌い手とバレエは朝10時に集められ衣装合わせと立ち稽古。幸い、けんかつ小ホールの横いっぱいがサントリーホールのステージの幅と同じ22m。十分に広いスペースを実感しながら稽古ができました。この日最大のハードルは、時間の長さでもなく、稽古量の多さでもなく、我らがマエストロ野町君が不在なこと。世間的にもこの時期とても騒がれたある出来事に関わる重要な任務で、この週末ほとんど仕事缶詰状態。強化練の指揮は「マリツァ伯爵令嬢」のタクトを執ったオーケストラ運営委員長、橋本修一君に託されたのでした。しかし何といっても20周年ガラ・コンサートは曲目の多さと多彩さが魅力と同時に、オケにとっては負担が大きく、指揮者にもいろいろな負荷がかかります。普段はヴァイオリンを弾いている橋本君も汗をかきかき、どうにか練習を実りのあるものに導いてくれました。ありがとう、修ちゃん!ナンバーによっては私の檄が飛んだり、まだまだ課題は山積。あと約ひと月、何とかなるのでしょうか。心配のタネは尽きません。稽古もおしまいに迫った19時ごろ、なんと仕事の片をつけてマエストロ野町が登場。「タンホイザー」の稽古の途中からタクトを受け継ぎ、かなり感動的に強化練を締めくくってくれました。

指揮者代行マエストロ橋本の大活躍!

稽古にも熱が入ります

2013年3月18日月曜日

ゲストも続々と!

この週末はとても気合の入った稽古が続きました。まず16日には音楽稽古に「ホフマン物語」の三重唱を歌うテノールの猪村浩之さん、バリトンの北村哲朗さんをお迎えしました。猪村さんは二期会期待のイケメンテノール。歌はもちろん素晴らしく、さらにテノールらしからぬ真面目で誠実なお人柄で周囲の人をとても気持ちよくさせてくれます。北村先生はガレリア座にとって、とても身近でお世話になっている方です。何人もの団員が先生にレッスンをしていただいています。今回、三重唱の一角を担う当団の榎本は北村先生の門下生。つまり師弟対決(文字通り役柄でも対立関係にあります)というわけです。歌稽古のあと、すぐに立ち稽古もこなし、お二人ともさすがの舞台人です。しかも、稽古回数をもっと入れてほしいとのお申し出があり、急遽、特別練習を組むことになりました。ガレリア座の舞台でも一切手抜きなしの全力投球。本当に頭が下がります。 この日はさらにもう一組。「椿姫」に出演してくださるソプラノの菊地美奈さんとバリトンの神田宇士さんも登場。菊地さんは言わずと知れた二期会エースの実力派ソプラノ。すでに7月の二期会公演「ホフマン物語」ジュリエッタ役に大きな期待が寄せられています。神田さんはバリトン歌手の顔と都立東大和高校の先生の顔を持っています。昨年、ガレリア座が行った学校公演をきっかけにお付き合いが始まり、今回の公演には神田先生が顧問を務める吹奏楽部が「椿姫」で競演します。この組も音楽稽古のあと、すぐに立ち稽古となり、菊地さんから様々な演出上の提案も飛び出して白熱した練習となりました。 こんな稽古のあとは当然、ビール!大塚駅近くで発見された極旨、極安の中華料理で美奈さんを囲んで乾杯!日付が変わるぎりぎりまで飲み騒いだ一日でした。

猪村さん、北村さんとの音楽稽古
お二人とも気合い十分!
菊地美奈さん登場
すぐに立ち稽古へ
次第に気合も入ってきて…
演出のアイディアも飛び出します

2013年3月9日土曜日

春が来た

久々に練習のない休日(といっても世間は普通に働いている日ですが)、3月8日は都内でも23~24℃の最高気温を記録し、まさに春が来た!あまりに気分がいいので近所を散歩してきました。裏の畑には紅梅白梅が咲きそろい、氏神様の貫井神社にも春の様子がいっぱい。近所の小学生たちが下校する声が、いつもより元気で賑やかに聞こえたのも季節のせいなのでしょうか。ガレリア座の本番もいつの間にかすぐそこまで来ているのですね。

梅の花ほころぶ

春を告げる花々

水ぬるむ野川の流れ

地元の氏神、貫井神社

ここも梅がきれい

境内の池には…

亀たちが日向ぼっこ

2013年3月6日水曜日

佐藤先生との初合わせ

場の空気が変わる…3月3日、ひなまつりの日に行われた佐藤先生との初合わせは、まさにこの言葉がぴったりくる、とても素晴らしい稽古でした。ガレリア座10周年にもご登場いただいた佐藤一昭先生。日本のオペレッタ界を現在も牽引するトップ・テノールです。品格、色気、歌いくち、そのどれをとっても彼に勝る歌手を知りません。私たちの稽古場に現れた先生は10年前と変わらず、いや、むしろ若々しいご様子でした。歌っていただくのは先生の十八番でもある「伯爵令嬢マリツァ」タシロのアリア。ジプシーヴァイオリンやダンサーを従えて、心の哀しみを一人歌う、しみじみ系の名曲です。でも今回のガレリア座版は合唱付き。タシロの哀しみを合唱のみんなが共有共感して歌うという設定にしてみました。ジプシーヴァイオリンは贅沢に2本、海外ゲストのグートルンとガレリア座管弦楽団コンミスの山内さんの共演です。もちろん、踊りはガレリア座バレエ団の名花たち。音楽稽古から先生は全力投球。情感たっぷりの歌声がいつもの稽古場を満たし、みんなが先生の歌に集中しているのがわかります。マエストロ野町の言葉を借りれば、自分がいくら言っても表情が変わらないのに、先生が一節歌うだけで、みんな生き生き歌い出す、まったくやってられないよ!プロの歌を間近で聴いたことのないバレエのメンバーが涙ぐんでいたとかいう話も。佐藤先生、「マリツァ」の稽古の後は、「カヴァレリア」と「タンホイザー」の合唱の稽古もお付き合いいただき、さらに一部団員との飲み会にも行かれたとか(私はオーケストラの稽古へ行ったんです…泣く泣く)。とにかく元気、先生の元気をたっぷり分けていただいた一日でした。

佐藤先生登場!

みんなの表情がみるみる変わる